復興のヴィジョンとホメオスタシス（恒常性）

あと数日で震災から３週間が過ぎようとしていますが、
皆さん、いかがお過ごしでしょうか？


僕は、震災後、 今回の震災が与える影響に
ついて色々な事を考えました。

それは、人々の心理から社会システム、
今後の日本の経済活動にまで。
そして、もちろん一番良く考えたのが
最も身近な社会である家族のことです。

それは、具体的に言うと
どんな人生を、誰と、どんな日本で生きていきたいのか？

毎日、ニュースを見ていると、どうしても震災前の元の状態へ
戻ろうという動きが強いように感じます。
天災のみの被害であればそれでも良いのかもしれませんが、

今回のように原発の問題を含んだ、人災によっての被害の場合、
ただ、元の状態に戻すという復興で
果たして良いのか、疑問を感じます。

本来、人間の心と身体には、体温が上がれば汗をかいて
下げようするように、ホメオスタシス（恒常性）という常に、
元の状態に戻ろうという力が働いていますので、

それは、ある意味とても自然な事なのですが、
同時に、私たち日本人は、震災前と全く違う次元の意識で、
新しい生活スタイルを作り直していく
必要があると感じています。

『今回の問題は、私たちの自然との関わり方、
生き方等に問題があったよね、
だから、今後は、反省して、改めよう』
という姿勢が大切だと思います。

だから今、日本人一人ひとりが
今後、 どんな人生をどんな日本で生きていきたいのか？
について、深く自分自身と対話し、皆で和の心を大切にした
住み良い国、日本を再建していけたら素晴らしいと感じています。
これこそが、本当の意味での復興なのだと思います。

けんたろう