出産とクリパルヨガ

今回の出産でクリパルヨガが
とても役立ちました。
２人ともにクリパルヨガをしていて
本当に良かったです。



○クリパルヨガが役立った出産秘話○
朝方に陣痛が来てから
助産院へ診察に行きましたが
「まだまだだよ～」って言われて、
３０分かかる道のりを家まで
帰らせられてしまいました。


その数時間後、午前８時に
家で破水したので再び助産院へ。
しかし、「秋元さん、まだまだ産まれないよ！
子宮口３センチしか開いてないもん。
きっと、今日の夜くらいかな？」
なんて言われてしまい
また帰らせられることに！

しかし、百恵は、そこで引き下がらなかった！！
「このまま、ずっ〜とここに〜居た〜いで〜す」と
半泣きで叫んだ！！！

しかし、助産師さんも強い！
「秋元さん、そんなんじゃ夜中になっちゃうよ、
昔の人だったら今から畑仕事してから産む感じだよ！」
なんて言われちゃって、百恵は、相当凹んでる様子！！
「また２時頃来てね。」なんて言われて
結局また帰ることになった。



午前９時、
ここから産まれるまでの約７時間が
とてもつらい時間でしたが、
僕にとっては、クリパルヨガの
ツール達を試す良い機会となりました。

クリパルヨガでは、「プラタパーナ」という
ウォーミングアップ的な動きがありますが、
それを行うことで、以下のような効果を得られます。

１、意識を身体の感覚に向ける。
２、不必要な緊張を解く。
３、大きなエネルギーを体内に作り出し、
身体のバランスを整える。

お産中の百恵はこの「プラタパーナ」を
一人で行えないので、僕が色々、工夫しながら
百恵の身体を動かし、揺らして、骨盤周辺を
中心にプラタパーナをしました！

同時に、呼吸法を使って、痛みの中に入りこんだ、
冷静さを失う百恵の意識を再び呼吸に戻したり！

また、ひどい陣痛のときは、仙骨を強く刺激して
その刺激に意識を集中させ、力みを逃したり！

僕も段々、要領が分かってきて
まるで長い長いヨガクラスをしている
感覚になってきて！！
つらいけど、必死だった。

お産は、陣痛が来た時に
その痛みと決して戦わず、リラックスして、
緊張を逃すことがポイントらしい。

陣痛は、赤ちゃんが下がってきて
骨盤が広がっていく証拠だから、
その時、緊張してしまうと
せっかく下がってくる赤ちゃんが
降りて来れないのだ。

このポイントは、ヨガのコツと
全くと言って良いほど同じなので、
ポーズをとりながら緊張して、
呼吸が浅くなってる生徒さんを
リラックスした、深呼吸の状態へ導くように
百恵をサポート出来たのだと思います。

こんな事をしながら、無限に続くかのように思えた
陣痛を何度も乗り越えて、やっと午後２時になって
助産院へ戻る事が出来たのでした。

助産院へ戻ると、内診をしてもらい
助産師さんが驚いた顔をして
「子宮口が１０センチ全開ですと！
秋元さん頑張ったわねー！！
もうすぐ産まれるよ！！！」

そこからは、プロの技が炸裂し
どんどんお産が進んで
あっという間に産まれました。
午後３時４４分でした。



夜までかかるだろうと
言われていたお産が
こんなに早く進んで、安産だったのは、
２人で協力してクリパルヨガをするように
産んだからだと思います。

陣痛という激しい痛みに対して、
決してそれと戦わずに、
受け入れ、理解し、自然な流れに
委ねる事。

それがクリパルヨガのメッセージですが、
今回ほど、身を以て
その重要性を体感した事は、
ありませんでした。

この体験を大切に、
ヨガをする誰もが
どんなときも呼吸を深めて、
リラックスをし、安定した心と身体を
保てるようなクリパルヨガを
伝え続けたいと思います。

けんたろう