「人事を尽くして天命を待つ」

僕のWSのメインテーマであり、
ヨガの哲学と通じる日本の素晴らしい諺
「人事を尽くして天命を待つ」！！！



ヨガ哲学を色々勉強してみて、
この言葉ほど、ヨガの大切な教えを
簡潔に表現している言葉はないのでは？
と思います。

このような諺を持つ日本文化は、
本当に素晴らしいです。

ここで少しヨガスートラを参考にしながら、
この言葉の持つ意味を紐解いてみましょう。。。


まず、ヨガスートラでは、ヨガの目的として
「ヨーガとは、心のはたらきを静めることである。」
と言っていますね。

そして、そのはたらきを静める方法として
「これらの心のはたらきは、
アビヤーサとヴァイラーギャによって
静めることが出来る。」
と言い切っているのです。

その後、「アビヤーサとは、長い間、休みなく、
真剣に行われるものであり、
これを行うことで心に不動の状態をもたらす。」
と説明しています。

このアビヤーサこそ人事を尽くす
という事なのではないでしょうか？

また、その後、「ヴァイラーギャとは、
見たり聞いたりする対象に対して
欲望を持たないことを習得することである。」
と説明しているのです。

つまり、ヴァイラーギャとは、
人生の色々な体験の中で一喜一憂せずに、
自然な流れを受け入れること、
天命を待つという事のではないでしょうか？

「アビヤーサ」だけでは、
結果に一喜一憂してストレスが溜まります。
また、「ヴァイラーギャ」だけでは、
何でも良くなってしまって
自分に授かった人生の役割を果たせないでしょう。

この２つをヨガの練習の中で、また日常生活の中で、
同時に実践できた時に初めて心の奥底からの
満足感を感じるのです。

皆さんも是非、「アビヤーサとヴァイラーギャ」
の考え方を取り入れて、「人事を尽くして天命を待つ」
人生を歩み始めてみてはいかがですか！？

健太郎