『人間的な成長と人生の充足感の両方を得る秘訣』

今日は、『人間的な成長と人生の充足感の両方を得る秘訣』に
ついての記事を書きましたので、皆さんとシェアしたいと思います。

まず始めに、
この秘訣のヒントとなるヨガ的な世界観をご紹介します。

『あなたが自分内側に見るすべてのものは、
外側のすべてのものの中にも同時に存在している』

『あなたが外側に見るすべてのものは、
あなたの中にも同時に存在している』

しかし、こういうことは、抽象的で分かりにくいと思うので、
私にとって、とても大切な教訓を得た時の
体験についてお話したいと思います。

その教訓とは、

『自らの内面を向上させたければ、
自分の外側の世界に貢献すれば良い』

『自分の外側の世界を良くしたければ、
自分の内面を磨けば良い』

というものです。

例えば、友人が抱える問題の解決を手伝うことにより、
自分の心もスッキリして、自分が抱える他の問題も同時に、
解決してしまったという経験は、ありませんか？

逆に、自分の内面がより穏やかで平和になることで、
いつの間にか、自分の身の回りの問題が自動的に解決してしまった
という経験は、いかがでしょうか？

私の２０代前半は、ほとんど仕事もせず、
毎日、ヨガや瞑想など自分の内面を浄化し、
磨き上げる修行にすべての時間を費やしました。

その頃は、自分の内面を浄化することができれば、
自分の外側の世界も同時に、良くすることができると信じていました。

しかし、自分を浄化することのみにフォーカスし過ぎると、
『自分が、自分が』と言うように、どんどん自我が
強くなってしまうように感じました。

そして、２５才の時、これ以上、自分の内面を浄化することに
専念したところで、何も良くならないと感じ、
今まで自分が身につけたヨガの考え方やその具体的な方法を
周りの人達の健康と幸せのために分かち合おうという思いに至り、
ヨガスタジオを主宰して、ヨガの普及活動に
専念するようになりました。

そして、その２年後の２７才の時には、
結婚して、息子が生まれました。

それからは、ヨガを通して社会に貢献するだけでなく、
自分の家族を幸せにするということも同時に、
大切にするようになりました。

さらに、子供が大きく育つにつれて、以前にも増して
子供たちが生きる地球の未来のこと、自然界と人間の繋がりのこと、
社会のあり方のことなどについて深く考えるようになり、
もっと自分の周りの世界を良くしたいという思いが強くなりました。

２０代前半の自分の内面の幸せのみにフォーカスしていた頃と比べ、
自分以外の存在の幸せに目を向けるようになったことで、
以前とは、比べものにならないほどに浄化のプロセスが進み、
深い幸福感を得られると共に、これこそ真実の愛と感謝なのだと
深く実感するようになりました。

このことを現在の資本主義の考え方に
当てはめてみても同じことが言えるでしょう。

自らの利益を追求すると言う資本主義の考え方に
フォーカスし過ぎると行き詰まってしまいますが、
それと同時に、その利益を生み出していく流れの中でいかに、
社会に対して貢献していくかということも
同じくらい大切にした時、社員も高い給料だけでなく、
やりがいと自己重要感も感じられ、会社としての好循環も
同時に、生まれてくるのだと思います。

数年前に、バングラディッシュのムハマド・ユヌス博士が
無担保、無利子で貧しい者のために融資を行うという
グラミン銀行を設立したことへノーベル賞が与えられましたが、
これも利益追求型の資本主義社会だからこそ、
利益を追求せずに、社会貢献をすることにフォーカスした
ソーシャル・ビジネスの世界へ注目が集まったのだと思います。

もちろん、自分の内面を浄化することや
自分の利益を上げることは、とても大切なことです。
しかし、同時に、『何のために内面を浄化するのか？』、
『何のために利益を上げるのか？』というWhyを忘れた時、
私たちは、心の問題＝『何のために生きているんだろう？』という
憂鬱な気持ちなどを通して、その理由の大切さに
気づかされるのだと思います。



このような事からも分かるように、
私たちの内面と身の回りで起こる外側の出来事は、
一つのことであり、自分と周りのことを一つのものとして捉えて、
同時に、その２つのバランスを取っていく感性が
人間的な成長と人生の充足感にとって、とても大切なのだと思います。

『自分の外側の世界の何かが不満に思える時、
それは、あなたの内面を浄化し、
磨き上げるチャンスなのかも知れません。』

同じように、

『自分の内面の何かが不満に思える時、
それは、あなたの外側の世界の問題を解決し、
さらに良くするチャンスなのかも知れません。』

最後までお読み頂き、ありがとうございます。
素敵な週末を
けんたろう